JSA 公益社団法人 日本脳卒中協会 The Japan Stroke Association Boehringer Ingelheim

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心原性脳塞栓症

脳梗塞は、脳の血管が細くなったり、つまったりして、脳に酸素や栄養が送られなくなるため、脳の細胞が損傷してしまう病気です。特に、心房細動では心房内にできた大きな血栓が脳まで運ばれて脳の血管が詰まってしまう心原性脳塞栓症を引き起こすことがあります。

心房細動が引き起こす心原性脳塞栓症では、他の脳梗塞よりも広い範囲の脳がダメージを受けてしまうことが多く、特に予防が肝心です。

梗塞巣の大きさと血管のつまり方 ラクナ梗塞:梗塞巣は小さい(1.5cm以下) アテローム血栓性梗塞:ラクナ梗塞よりも大きな梗塞巣 心原性脳梗塞:大きな梗塞巣

心房細動患者さんが脳梗塞を起こすと約52%の方が死亡、寝たきり、要介護となってしまいます

心房細動が原因で起こる脳梗塞は重症化しやすく、命にかかわるだけでなく、重い後遺症をのこして寝たきりや介護が必要となる可能性が高くなります。

脳梗塞をおこしてしまった患者さんの重症度 対象:2005年10月から2008年2月までに弘前脳卒中・リハビリステーションセンターに入院した心原性脳塞栓症患者(243例)死亡・寝たきり・車いす介助の患者さんは51.9% その他の患者さんは計介助歩行・家庭復帰・職場復帰・症状なしとなっています。