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介護の実態

厚生労働省調べ、平成22年国民生活基礎調査の結果より、要介護者等のいる世帯(介護保険法の要支援又は要介護と認定された者のうち、在宅の者)を世帯構造別にみると、31%と「核家族世帯」が最も多く、次いで26%「単独世帯」、「三世代世帯」は23%等となっています。年々、「単独世帯」の割合が上昇し、「三世代世帯」の割合が低下しています。

要介護者等の状況を年齢階級別にみると、「80~84歳」が24%で最も多く、次いで「85~89歳」が23%となっています。性別にみると、男33%、女67%と女が多くなっています。介護が必要となった主な原因を要介護度別にみると、要介護者では「脳血管疾患“脳卒中”」が24%で最も多く、次いで「認知症」が21%となっています。

主な介護者と要介護者等との続柄別にみると、「同居」が64%で最も多く、次いで「事業者」が13%、「別居の家族等」が10%となっています。
「同居」の主な介護者の続柄をみると、「配偶者」が26%で最も多く、次いで「子」が21%、「子の配偶者」が15%となっています。また、「同居」の主な介護者を性別にみると、男31%、女69%で女が多くなっています。年齢階級別にみると、男女ともに「60~69歳」が25%、31%と多くなっています。同居の主な介護者と要介護者等の組合せを年齢階級別にみると、「70~79歳」の要介護者等では、「70~79歳」の者が介護している割合が43%、「80~89歳」の要介護者等では、「50~59歳」の者が介護している割合が37%で最も多くなっています。年次推移をみると、60歳以上同士、65歳以上同士、75歳以上同士の組合せにおいて、いずれも上昇傾向となっています。同居の主な介護者の介護時間を要介護度別にみると、「要支援1」から「要介護2」までは「必要な時に手をかす程度」が多くなっていますが、「要介護3」以上では「ほとんど終日」が最も多くなっています。

同居の主な介護者の悩みやストレスの状況では、同居の主な介護者について、日常生活での悩みやストレスの有無をみると、61%の方が「ある」と答えています。悩みやストレスの原因をみると、男女ともに「家族の病気や介護」が69%、75%と高くなっています。(平成22年 国民生活基礎調査の概況)