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脳卒中の病型分類~脳梗塞(心原性脳塞栓症)~

脳卒中には、血管が詰まっておこる「脳梗塞」と、血管が破れて起こる「脳出血」およびクモ膜下出血があります。脳梗塞は、さらに4つのタイプに分けられます(3つの大きな病型とその他の脳梗塞)。脳の穿通動脈が詰まって起こるラクナ梗塞、比較的太い血管が動脈硬化(アテローム、粥腫)が原因で詰まったり細くなって起こるアテローム血栓性脳梗塞、塞栓源心疾患に伴い心臓から血栓(血のかたまり)が流れてきて脳動脈が詰まって起こる心原性脳塞栓症が3大臨床病型ですが、さらに他の原因でおこるその他の脳梗塞もあります。心原性脳塞栓症は重症例が多く、その原因の約7割が心房細動です。(福田準ら:脳卒中データバンク2009, 中山書店, 2009, pp64-65)